友達とのお金のトラブル ~トラブりたくないのなら貸し借りはダメ!
お金はどうしても貸さなきゃいけないのならあげるつもりで!
友達といろいろなものを貸し借りすることってありますよね。
それが原因で友達を失ってしまったという話を時々耳にします。
お金を貸した経験は誰でもあるでしょう。
学生時代
「このお菓子を買いたいからちょっと100円貸して!」
「購買部でお弁当買いた いけどお金が足りないから300円貸して!」
という感じで私も友達と貸したり借りたりした ものです。
借りた方は忘れても、貸した方は忘れていません
というより忘れられないもの。
額が大きければ大きいほどです。
返してもらうのが遅くなればなるほど、自分では平静を装っているつもりでも
「もう少しも う少しって、一体いつ返してくれるの?」と頬のあたりをピクピクさせているものなので す。
借りた友達は「そこまで言わなくてもいいじゃない!」と切れるかもしれません。
一方貸 したあなたは「なんでいつまでたっても返してくれないの!?」という怒りがフツフツと湧 きあがってくるという状況になってしまいます。
昔の仲間との再会
優奈さんはたまたまデパートで高校時代の同級生愛梨さんと10年ぶりに出会い、今度食事 でもという話になりました。
一週間後、近くの喫茶店で会い、懐かしい思い出話に花が咲き、楽しい時間が過ぎました。
そろそろ帰ろうかという時に、愛梨さんが「言いにくいのだけど、実は主人が病気で困って いるの。お金を貸してもらえない?少しでいいから、お願い。」
と言うのです。 「久々に会ったのにお金?」一瞬戸惑ったものの、優奈さんは困っている愛梨さんを気の毒 に思い、へそくりのお金を10万円貸してしまったのです。
ところがそれから1年経つのにお金はまだ返してもらえないままです。
催促すべきかもうしばらく待つべきか、優奈さんの頭はこのことでいっぱいです。
優奈さんに私は言いたい!!
あなたは甘い!!
まあ日常的に会う職場の同僚に1万円貸しましたというならわかるような気がしますが(1 万円でも私は考えちゃうなぁ)、10年ぶりに出会った友達に10万円です。
優奈さん、あ なたはどれだけお人よしなの?というより、考えが甘すぎやしませんか?と言いたいです ね。
今まで10年間連絡がなかったということは、また連絡が取れなくなる可能性もあるわけで す。
優奈さんが愛梨さんに連絡すると「今お金がないの。もうしばらく待って。お願い。」とい うだけで返す素振りも見せません。
お金ないとかえしてもらえない・・・
問題はこの貸し借りを文書として残していないこと。
10万円もの大金を口約束だけで貸してしまうのはいかがなものかと。
もし愛梨さんに「そんなの知らない」とシラを切られたら回収できません。
何の証拠もない のですから。
優奈さんは泣き寝入りするしかないということです。
愛梨さんのご主人にも連絡をとってみたのですが、「それが事実なら申し訳ないけれど、何 の証拠もないしね。愛梨が勝手にやったことだし、お金も本当にないから今は返せない よ。」と言うのです。
ご主人がダメなら次は愛梨さんの親に…。
優奈さんはイライラしています。
優奈さんの気持ちはわかります。
でも、ご主人の言うようにこの借金は愛梨さんが勝手に やったことで、愛梨さん自身の問題です。
この貸し借りが書面に残されていて、ご主人や親 が連帯保証人になっているのなら「返してください。」と言えて回収の可能性があるのです が、今回のようなケースでは難しいですね。
だからといって、愛梨さんにしつこく電話をしたり、頻繁にメールで催促すると恐喝になっ てしまうので注意しましょう。
お金の貸し借りの注意点
お金の貸し借りはしないのが一番。
しかしやむを得ずという場合には借用書を書いてもらうことですね。
内容としては「金額」「署名」「印鑑」が必須です。
借用書は文房具屋で簡単に手に入りますよ。
さらに「いつまでに返済します」という期日と、分割して返してもらう場合は「いつ」「い くら」「どのようにして(銀行口座への振込など)」返済してもらうのか記載しておくとい いですね。
もしも裁判になった場合、この借用書があると有利です。
借用書を公正証書にしておくと、 差し押さえも可能になります。
作成する際の鉛筆書きは厳禁です。
ボールペンや万年筆などで書くようにしましょう。
パソコ ンで作成してもいいのですが、署名は必ず直筆で。
契約年月日は、お金を貸し渡した日です。
その日が利息の計算や時効の起算日となりますか ら必ず記載しましょう。
そして借金には時効があることも覚えておいてください。
連帯保証人がいる場合は連帯保証人に署名、捺印をしていただきます。
また、金額は改ざんを防ぐため、全て漢数字で記載するようにします。
でもなかなか書面でのやり取りは・・・
メールやラインで「貸したお金なんだけど返して!!」とやり取りしてみましょう。
相手から「ごめんね。借りっ放しで〜」など認めた文章があれが証拠になることもあります。
書面残していない方でもこの方法を知っておくともしもの時の証拠になる可能性もありますよ!!
しかし私は親しい友達の間柄であっても、お金の貸し借りはすべきではないと思っています。
今回のケース
「実は主人が病気で困っているの。」と言われれば、今回のケースのように同情してお金を 渡すということになりやすいものです。
冷静に考えるとご主人が病気で働けないのだから簡単に返済できないですよね。
愛梨さんは友達よりご自分達の親族に相談すべきだったのではと思います。
そして優奈さんも貸すのであれば、あげるくらいの気持ちで生活に差し障りのない程度の少 額を手渡すべきだったのではないかと思うのです。
万が一、今回のようにお金を貸す場合には借用書を書いてもらうことですね。
さらに現金を手渡しではなく、相手の口座への振込みにして、貸した証拠を残しておくのも ひとつの方法だと思います。
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