費用だけで選択するのは大きな間違い
自分が法律に関する悩みを抱えて専門家に相談しようとした時に、誰に相談すべきかを考えます。
「これは弁護士に相談すべき?それとも司法書士?」
「司法書士で済むような相談を弁護士にしたら高い費用が掛かってしまうし…」
こんなことが頭をよぎるかと思います。
それに、債務整理では、相談者の経済事情が悪いこともあり、「司法書士の方が安く済むからいいのでは?」と思われるところです。
更に、弁護士に相談するのは敷居が高いということもあって、司法書士事務所に相談する方も増えているようですね。
確かに、債務整理では2003年に制度が変わったことによって、司法書士が140万円以下の交渉権・訴訟代理権を持つようになっており、司法書士による対応も可能となっています。
ですが、「弁護士は高いから司法書士にする」という判断は正しいとは思えません。
というのも、債務整理に任意整理・個人再生・自己破産という手続きがあります。
何を選択するかも、どちらに依頼するかを判断する際には重要です。
では、何を基準にどちらを選ぶか判断したらいいのか?
まずは弁護士に相談を!
費用だけをもって選ぶのは間違いということをお伝えしましたが、司法書士ができる債務整理には限界があります。
それは個人再生と自己破産です。
この手続きに関しては、司法書士は代理人とはなれません。
よって、申立ての準備をサポートするに留まります。
なお、任意整理についても140万円以下という制限がありますので、それを超える任意整理であれば、弁護士に依頼するしかありません。
ですから、相談者の方がどのような手続きで解決を図るのか?
これによって、弁護士か司法書士かを考えなくてはいけません。
そして、その判断についてはご自分では難しいところですので、その点も含めて相談をするといいでしょう。
また、相談に行くならまずは弁護士にするのがオススメです。
債務整理ならどんな案件でも対応できるのは弁護士です。
そこで、まずは弁護士によるアドバイスを受けてみるといいでしょう。
最近では、多くの弁護士事務所で無料相談をやっていますから気軽に利用できます。
更に、近年は弁護士業界も競争が激化しているため、敷居を下げる努力もしています。
費用についても、司法書士と比べてもそれほど高いわけではないのが実情です。
最後に、費用に関してのワンポイント!
弁護士の無料相談を2,3件してみるなどして費用を比較してみれば、弁護士の中でもより安く済ませることができるかと思います。