会社の都合で自宅待機!!その分の給料ってもらえるの?

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花帆さんは昨年の4月、以前からあこがれていた会社に就職しました。

働く気満々で会社に入社したのに、6月頃から

「仕事がないから、しばらく自宅で待機してていいよ」

「きょうは暇だから仕事は午前中だけでいいよ」

会社の都合で急に帰宅させられたり、勤務時間を減らされてしまったりします。

くわしい理由を説明されていない状況で、今月も会社から自宅待機の指示があり、2週間ほどたちます。

休みとは言われていないので、自宅待機して会社からの連絡を待っているのですが、いつ連絡が来るのかわからないので、予定を入れることもできず、拘束されたような状況で困っています。

こういう状態が続くと収入も減ってしまうし、予定も狂ってしまいます。

自宅待機」と言われて自宅待機の名のもとで時間の束縛されているのですから、給料をもらえるはずだと思ってはみるものの、仕事はしていないからやっぱり給料はもらえないのだろうか?

花帆さんは困っています。

入社時に締結した契約通りの労働時間と賃金が確保されない場合、花帆さんは給料の支払いを求めることはできるのでしょうか?

給料は支払われるのか?

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希望に胸を膨らませ、やる気満々で出社していたのに、とても残念なことです。

最近、景気回復の兆しがみえるとの報道もありますが、現実にはまだまだ実感がありません。

残念なことに仕事がなく、従業員を休ませざるを得ない会社もあるようです。

このような場合、もし従業員に給料を支払われないとなると、従業員の生活が不安定となってしまいます。花帆さんも不安でいっぱいでしょう。

今回のお話について、結論から言うと、自宅待機でも給料はもらえます

ノーワーク・ノーペイの原則から言うならば、仕事をしていないのですから給料はもらえないと考えがちなのですが、これはあくまでも従業員の都合で仕事をしないという場合のことであって、会社都合で仕事ができない場合にはノーワーク・ノーペイの原則は適用になりません。

会社と従業員の契約は、従業員が会社の指示通りに働き、会社はそれに対して給与を支払うというものです。

この契約からすると、たとえ会社の経営状態が悪化したり、仕事が一時的になくなったとしても、会社には支払いの義務が生じます。

法律的にどうなの?

会社の都合で仕事がない場合は、休業補償の支払いが必要になると、民法で規定されています。

支払いの請求を行えば、全額支払いの義務が会社にあるということを覚えておきましょう。

しかし、民法による契約の履行義務は、契約した会社と従業員両者の合意があれば無効になりますから、「休業手当を出すからそれで勘弁して。」と泣き落とされても、安易に応じることのないようにしましょう。

民法の規定はとても厳しいのです。

実際に請求を行うときには就業規則や給与規定などに「休業の場合は全額支給しない」などの記載がないかどうかについて確認する必要があります。

先に民法の規定についてお話しましたが、労働基準法でも会社・従業員の都合によって働けなかった場合の補償に関する取り決めがあります。

今回のケース

従業員の花帆さんが会社に対して仕事をする意思があることを表明しているにもかかわらず労務を拒否されているともいえます。

このため、会社は自宅待機中の賃金を支払うべきです。

労働基準法の定めでは、休業の理由が会社・雇用者にある場合は通常の給料に対して最低60%の金額は支払わなければならないという、休業補償(休業手当)があります。

ということで、「不景気で仕事ないから自宅待機しといてね。働かないんだからもちろん給料なしだよ。」などと無茶苦茶な会社の指示に従わないようにしましょう。

こちらにはペナルティーの規定があります。

労働基準監督署の管理する法律ですから、もしも自宅待機を指示されているにもかかわらず、定められた給料の支払いがなされない場合は、泣き寝入りなどせずに労働基準監督署や法テラスなど労働問題の専門窓口に相談されてはいかがでしょうか。

しかし、例外もあります。

給料が支払われない例

懲戒処分による自宅待機の場合は従業員に対する給料の支払い義務は発生しません。

これはわかりますよね。

他に、地震で会社の社屋が全壊してしまった、あるいは津波や台風などの自然災害の被害に遭い操業ができない状態になってしまった場合、ストライキによる休業などは会社に責任があるとは言えませんから、給与の支払いも免除されることになります。

しかし、不祥事による休業や経営難など、その責任はすべて会社にあることから、先に述べたよほどの事情がない限り、休業補償を受けることができます。

会社にまかせっきりにしないで、自分で就業規則などに目を通し、どうなっているのかをしっかり確認することはとても大切なことです。

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